- 黄体化未破裂卵胞(LUF)
- 黄体化未破裂卵胞(LUF)に自覚症状はある?
- 黄体化未破裂卵胞(LUF)の原因
- 黄体化未破裂卵胞(LUF)はどうやって
わかる?診断・検査 - 黄体化未破裂卵胞(LUF)の治療
- 黄体化未破裂卵胞(LUF)でも妊娠できた
ケースはある? - 黄体化未破裂卵胞(LUF)の痛みについて
黄体化未破裂卵胞(LUF)
黄体化未破裂卵胞(LUF)は、卵胞から卵子が放出されず、卵胞が黄体化してしまう状態を指します。この状態は、不妊の原因となることがあります。基礎体温が高温期に入るものの排卵が行われていないことや、高温期が短いことが特徴です。
LUF は以下の要因と関連が指摘されています。
- 子宮内膜症
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 骨盤内炎症性癒着
- 黄体機能不全
多くの場合、自覚症状はありませんが、超音波検査で偶然発見されることがあります。LUF が自然消失しない場合は、ホルモン治療や卵巣嚢胞の吸引が行われます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)に
自覚症状はある?

黄体化未破裂卵胞(LUF)には、ほとんど自覚症状がありません。
ただし、以下のような症状から、黄体化未破裂卵胞(LUF)の発見につながることがあります。
- 月経が通常より早い、または遅れる
- 経血量が少ない
- 月経周期が不規則になる
これらの症状が気になる場合は、早めの受診をおすすめします。
黄体化未破裂卵胞(LUF)の原因
黄体化未破裂卵胞(LUF)ができる原因については、未だ全容は解明されていません。
ただ、子宮内膜症が原因の1つになっているとの指摘があります。子宮内膜症に伴う癒着によって、卵胞の破裂が妨げられるものと考えられます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)は
どうやってわかる?診断・検査

また次の月経中に卵胞の遺残(排卵・消失せず残った卵胞)が認められれば、黄体化未破裂卵胞があったことの裏付けとなります。
黄体化未破裂卵胞(LUF)の治療
黄体化未破裂卵胞 (LUF)の治療法は以下の通りです。
排卵誘発剤やhCGの投与
排卵を促進するための治療です。
ホルモン調整
(ピルの使用)
月経周期を整えるために行います。
吸引や摘出
症状が重い場合には、卵胞内の内容液を吸引または摘出することがあります。
生活習慣の改善
栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠がホルモンバランスの安定に役立ちます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)でも
妊娠できたケースはある?
黄体化未破裂卵胞(LUF)があっても、妊娠が不可能というわけではありません。一時的な LUF であれば、適切な治療を受けることで妊娠の可能性を十分に高められます。自然に排卵が難しい場合でも、不妊治療の一環として人工授精や体外受精を取り入れることで、妊娠のチャンスを増やすことが期待できます。
黄体化未破裂卵胞(LUF)の
痛みについて
黄体化未破裂卵胞(LUF)そのものが原因で痛みを感じることはあまりありません。ただし、卵胞が破裂しないことで、卵巣が少し圧迫されて違和感を覚えることがあります。また、排卵がスムーズに行われないことで月経のリズムが乱れ、それに伴い生理痛やお腹の張りを感じる場合があります。
もし、これら以外に強い痛みや異常を感じた場合は、他の原因が隠れている可能性がありますので、早めに医師に相談してください。