- NIPT検査(新型出生前診断)で分かること
- NIPT検査(新型出生前診断)は
いつからいつまで受けられる? - NIPT検査(新型出生前診断)は
受けるべき?メリット・デメリット - NIPT検査(新型出生前診断)の流れ
- NIPT検査(新型出生前診断)の注意点
- NIPT検査(新型出生前診断)の費用
- NIPT検査(新型出生前診断)に関する
よくある質問
NIPT検査(新型出生前診断)で分かること
NIPT検査(新型出生前診断)は、妊娠中の赤ちゃんの染色体異常を調べるスクリーニング検査です。
以下の3つの染色体異常のリスクを評価します。
- ダウン症候群(21トリソミー)
- エドワーズ症候群(18トリソミー)
- パトウ症候群(13トリソミー)
特徴
- 妊娠10週以降から可能。
- 母体の採血のみで実施可能。
- 高い検出精度を誇る。
- 従来の出生前診断に比べて母体への負担が少ない。
ただし、NIPT検査は確定診断ではなく、リスクが「高い」または「低い」といったスクリーニング結果を提供する検査です。リスクが高いと判定された場合には、確定診断のために羊水検査や絨毛検査といった追加検査が必要です。
NIPT検査(新型出生前診断)はいつからいつまで受けられる?
検査可能時期
妊娠10週0日以降に受けることが可能。
※10週未満では正確な結果が得られない可能性があります。
おすすめ時期
基本的に妊娠10~14週頃に受けることを推奨します。
理由
- 異常が疑われた場合、追加検査(羊水検査や絨毛検査)の選択肢を確保するため。
- 判定結果による妊娠継続や中断の選択肢が遅れることで、対応が制限される可能性を避けるため。
検査のタイミングは、結果を受けて検討する必要がある事項や、妊娠の進行状況を考慮して慎重に選ぶことをおすすめします。
NIPT検査(新型出生前診断)は受けるべき?
メリット・デメリット
メリット
赤ちゃんの状態を把握する
ことで安心できる
NIPT検査の結果、染色体疾患のリスクが低いと判定されれば、ご夫婦で安心して出産に臨むことができます。不安を抱えている方にとって、NIPT検査はその心配を軽減する有効な手段です。
適切な対応、追加検査、
適切な治療ができる
リスクが高いと判定された場合、以下の対応が可能です。
- 羊水検査などの追加検査の実施
- 出生後の治療準備
- 妊娠の継続または中断の判断
事前に情報を得ることで、適切な対応を取る準備ができ、選択肢を確保する助けとなります。
デメリット
新たに不安が生まれることがある
健康な赤ちゃんが生まれたにもかかわらず、NIPT検査で「高リスク」と判定され、追加検査を受ける必要があったケースも存在します。
一時的ではあるものの、不安を感じる可能性があるため、結果に対する心構えが必要です。
リスク判定後の対応については、医師と十分に話し合い、ご夫婦であらかじめ考えておくことが重要です。
NIPT検査のみで確定診断が
できるわけではない
NIPT検査はスクリーニング検査のため、確定診断ではありません。
高リスク判定が出た場合でも、確定診断のために羊水検査や絨毛検査などが必要になります。
逆に、低リスク判定であっても染色体異常が完全に否定されるわけではありません。
NIPT検査(新型出生前診断)の流れ
NIPT検査の基本的な流れは、以下の通りです。
1診察・カウンセリング
NIPT検査を受ける前に、医師による診察とカウンセリングを行います。
内容のご説明: 検査の詳細や目的、検出可能な染色体疾患について説明します。
費用の案内: 費用の詳細についてもお話しします。
質問対応: 不明点や不安なことがあれば、何でもお気軽にお尋ねください。
2 採血
カウンセリング後、検査内容や費用について同意いただけましたら、採血を行います。
負担が少ない検査: NIPTは採血のみで行えるため、妊婦さんの体への負担が軽いのが特徴です。
3 検査結果の説明
採血日からおおむね1~2週間後に、検査結果をご説明いたします。
リスクの判定: 検査結果に基づき、「高リスク」「低リスク」といった判定を行います。
4必要に応じて追加検査
高リスク判定が出た場合: 羊水検査や絨毛検査といった確定診断が必要です。
ご案内とサポート: 必要に応じて、追加検査の内容や流れ、次のステップについて詳しくご説明いたします。
NIPT検査(新型出生前診断)の注意点
検出範囲の限界
NIPT検査は全ての染色体異常を検出できるわけではありません。
特に以下の異常については、検査の対象外です。
- 構造的な染色体異常
- 遺伝子の微細な変異や欠失
陽性結果=確定診断では
ない
NIPT検査で陽性と判定された場合も、それだけで確定診断にはなりません。
追加の診断的検査(羊水検査や絨毛検査)を行うことで、正確な診断結果を得る必要があります。
心理的負担の可能性
検査結果によっては、妊婦さんやご家族が心理的な負担を感じる場合があります。
事前に十分な説明を受け、検査の意義や結果について正しい理解を深めることが大切です。
必要に応じて医師やカウンセラーに相談し、安心して検査を受けられる環境を整えましょう。
重要なポイント
NIPT検査は妊娠中の赤ちゃんの健康状態を知るための大切なステップですが、結果に一喜一憂することなく、追加検査や専門家の意見を取り入れて慎重に判断してください。
NIPT検査(新型出生前診断)の費用
NIPT検査は自費診療となり、110,000円(税込) です。
詳しい費用やお支払い方法については、スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
NIPT検査(新型出生前診断)に関するよくある質問
NIPT検査(新型出生前診断)は誰でも受けられる?
NIPT検査は、超音波検査で胎児の心拍が確認できる妊婦さんであれば、基本的にどなたでも受けられます。ただし、病院やクリニックによって条件が異なる場合がありますので、他院を受診される際は事前に確認することをおすすめします。
NIPT検査(新型出生前診断)で異常が見つかった場合、どうすればよいですか?
NIPT検査はスクリーニング検査のため、陽性結果が出た場合には確定診断として羊水検査や絨毛検査が必要です。当院では、検査結果に基づいた次のステップを丁寧にご案内いたしますので、ご安心ください。
NIPT検査(新型出生前診断)の結果が出るまでにどれくらいかかりますか?
通常、1~2週間ほどで結果が出ます。この間は過度に心配し過ぎず、ご夫婦で気持ちを共有しながらお過ごしください。
NIPT検査(新型出生前診断)で性別が外れることはある?
医療機関によっては、NIPT検査で赤ちゃんの性別判定が可能です。精度は非常に高いものの、0.1%の確率で予想が外れることがあります。
NIPT検査(新型出生前診断)の最適な時期は?
妊娠10週0日以降で受けられますが、正確な結果を得やすいのは妊娠12~13週頃とされています。遅い時期に受けると、陽性だった場合の追加検査や判断が遅れてしまう可能性があるため、早めの受診をおすすめします。