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タイミング法

タイミング法とは?

タイミング法は、基礎体温の計測や超音波検査を用いて排卵日を予測し、最も妊娠しやすいタイミングで性交渉を持っていただく不妊治療の一つです。不妊治療の最初のステップとして取り組まれることが多く、身体への負担が少なく、自然妊娠を目指せるのが特徴です。

排卵の遅延や
排卵障害がある場合

排卵が遅れる場合や排卵障害がある場合には、排卵誘発剤や排卵を促す注射を使用することもあります。排卵誘発剤には内服薬と注射製剤の2種類があり、患者さまの状況に応じて最適な方法を選択します。

治療の特徴

タイミング法は、月に1~2回の受診で済むことが多く、金銭面や時間的な負担が少ないことも大きなメリットです。まずはお気軽にご相談ください。お身体の状態やライフスタイルに合わせた治療計画をご提案いたします。

タイミング法が適している条件

タイミング法は、不妊治療の最初のステップとしておすすめできる治療法で、以下の条件を満たしている場合に適しています

女性側 体内での自然妊娠が可能で、排卵周期が比較的安定していること
男性側 精液検査の結果が正常であること

タイミング法以外の
治療が必要な場合

検査の結果、以下のような異常や状況が見つかった場合には、タイミング法以外の治療をご提案します

  • 卵管閉塞などの卵管異常
  • 重度の排卵障害
  • 重度の乏精子症
  • タイミングが取りづらい場合
    (夫が不在、性交障害など)

患者さま一人ひとりの状況に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。私たちが一緒に解決策を見つけていきます。

タイミング法の
メリット・デメリット

タイミング法には、メリットとデメリットがあります。事前に正しく理解しておくことで、ご夫婦の不安を和らげ、次のステップにスムーズに進むことができます。

メリット

主に、以下のようなメリットが挙げられます。

自然妊娠の確率を
高めることができる

排卵日を予測することで、妊娠しやすいタイミングで性交渉を持つことができ、自然妊娠の可能性を高めます。自然妊娠を希望するご夫婦にとって、理想的な治療法の一つです。

身体への負担がほとんどない

基礎体温の計測や超音波検査、ホルモン検査が必要になりますが、身体への負担はほとんどありません。また、基礎体温だけで排卵日を予測して行う場合には、医療機関への受診さえ不要になることもあります。

保険が適用される・
費用が抑えられる

タイミング法に必要な診察や検査には健康保険が適用されるため、他の不妊治療と比べて費用を抑えられる点も大きなメリットです。

デメリット

タイミング法を進めるにあたっては、お二人で事前によく話し合い、互いを尊重しながら取り組むことが大切です。デメリットについても理解しておくことで、不安を軽減し、より前向きに治療を進められます。

必ず妊娠に至るわけではない

正しい方法で取り組んでも、必ずしも妊娠に至るわけではありません。タイミング法で妊娠できない場合には、別の不妊治療に進む必要があります。この点を事前に理解しておくことが大切です。

タイミングを合わせるために
仕事・生活リズムに支障が出ることがある

排卵日が仕事の繁忙期や多忙な時期に重なる場合、二人の時間を確保することが難しくなることがあります。これがストレスになることもあります。

精神的なプレッシャーを感じることがある

「この日に性交渉をしなくてはならない」「早く妊娠しなくてはならない」といった義務感が強くなると、精神的な負担が大きくなることがあります。また、妊娠しやすい時期に必ずしも気分が合うとは限らないため、この点もご注意ください。

小西レディースクリニックに
おける
タイミング法の基本的な流れ

タイミング法の治療は、以下の4つのステップで進めていきます。初回受診時には検査を行いますが、検査が終われば月に1~2回の通院で治療を進めることができます。

1診察・検査

最初の受診では、医師による診察と不妊の原因を調べるための血液検査や画像検査を行います。検査結果から自然妊娠が可能と判断された場合、治療に必要な書類をお渡ししますので、ご記入・ご提出をお願いいたします。 また、基礎体温を記録している場合は、そのデータをお持ちください。

2排卵日の予測

これまでの月経周期や、超音波検査、ホルモン検査の結果をもとに、排卵日を予測します。 超音波検査(卵胞モニタリング)は、月経開始から10~12日頃に実施することが一般的です。必要に応じて、内服薬や排卵誘発剤を処方します。

3性交渉

排卵日の4日前~前日まで、特に排卵の2日前と前日が妊娠しやすいタイミングです。この期間にお二人で性交渉を持っていただきます。

4妊娠の判定

次の月経が来ない場合には、市販の妊娠検査薬を使用して妊娠の確認を行います。妊娠反応があった場合は、当院で血液検査を行い、妊娠を正式に判定します。 もし月経が来た場合も、タイミング法を継続するか、必要に応じて次の治療法に進むためのご相談ができますので、再度ご来院ください。

当院のタイミング法の費用

タイミング法にかかる費用は、1か月あたり約5,000円(税込)です。保険適用の範囲内での診察・検査を行うため、費用を抑えながら治療を進めることができます。

タイミング法に関する
よくある質問

タイミング法は誰にでも効果がありますか?

タイミング法は、排卵日が比較的安定している方や、夫婦ともに大きな不妊の原因が見つからない場合に特に有効な治療法です。自然妊娠の可能性を高める第一歩として、多くの方が取り組む治療法です。
ただし、排卵障害や子宮内膜症、卵管の閉塞など他の不妊の原因がある場合には、タイミング法だけでは妊娠が難しいことがあります。その場合は、検査結果に基づいて、より適した治療法をご提案いたしますのでご安心ください。

タイミング法の成功率を上げるには?

タイミング法の成功率を上げるためには、お二人の健康を維持することが大切です。以下のポイントを意識してみましょう

  • 栄養バランスの良い食事:健康的な食事はホルモンバランスを整える助けになります。
  • 十分な睡眠:質の良い睡眠を取ることで、体調やホルモンバランスが安定します。
  • 適度な運動:適度な運動は血流を良くし、全身の健康に寄与します。

また、男性側も生活習慣の改善が重要です。精子の運動率や数を向上させるためにも、以下を心がけてください

  • 飲酒や喫煙を控える
  • ストレスを溜めないようにする

ご夫婦で生活習慣を整えながら、リラックスして治療に取り組んでいきましょう。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

タイミング法はどのくらいの期間行うべきですか?

タイミング法による妊娠の多くは、6か月(6回)以内に起こるとされています。それ以降は、妊娠の可能性が徐々に減少していくため、6か月間がタイミング法を行う目安の期間となります。
ただし、期間はあくまで目安であり、状況によって異なります。早めに人工授精など他の治療法に切り替えることや、もう少しタイミング法を継続することも可能です。
患者さまお一人おひとりの状況やご希望に合わせて治療計画を調整いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

タイミング法を半年以上試しても妊娠しない場合は?

タイミング法を6カ月継続しても妊娠に至らない場合、人工授精や体外受精、あるいは卵管鏡下手術を検討することが一般的です。特に女性の年齢が高い場合や、乏精子症や頸管障害といった原因が考えられる場合には、さらに早い段階で治療法を切り替えることをおすすめする場合もあります。
タイミング法をいつまで続けるか、次のステップをどうするかについては、ご夫婦でよく話し合い、医師とも十分に相談しながら進めていきましょう。一人で抱え込まず、気になることや不安があればいつでもご相談ください。最適な治療法を一緒に考え、ご提案いたします。